蟹田のカニと祖母と父と
青森市・五所川原市で、弁当の仕出し・宅配なら木戸食品
こんにちは。1962年生まれの、社長の木戸宏文です。
2016年4月24日の日曜日です。外ヶ浜町蟹田は、快晴。
東風(やませ)も、凪いで、最高気温は15℃の予報。
今朝も、朝早く、6時から調理を始めています。
青森県津軽地方の桜の名所は、現在ほぼ満開。
この週末はたいそうな人出で、にぎわいそうですね。
お花見のお弁当の注文も沢山頂いています。
ありがとうございます。
さて、4月22日から、
陸奥湾産でも特にブランド品として珍重される
蟹田のトゲクリガニの漁が始まりました。
木戸食品の仕出し・宅配にも早速おつけしています。
このトゲクリ蟹は、私の大好物で、若いころには
一晩に10パイも食べたことがありました。
旨さの悦楽とは引き換えに、勿論、口の中は
トゲクリガニのトゲで、小さな傷が沢山、出来ましたが、、、。
今日は、その頃の思い出話をいたします。
私は青森高校を卒業後、東京の八王子にある
中央大学の経済学部に4年間通いましたが、その当時のお話です。
以下は、多少読みづらいかもしれませんが、津軽の言葉で、書いてみます。
***********************
東京の大学さ、いだじぎ(いた時)の話っこ。
東京さ慣いで、こっちゃ帰らねぐなったオラさ、ばさま、手紙けだおん。
「めぇ、メガニ、いっぺ、ゆでるはんで、帰ってこい。」
(※尋常小学校卒業の祖母は、手紙を津軽弁で書いていました。)
【「美味しい、メスのカニ、沢山、ゆでるから、帰ってこい。」】
めげ孫の顔っこ見たくて、大好物だガニば、エサにして
帰らへるきなったんだ、びょんせ。
今でも、ガニば食えば、ばさまの事ば思い出してまるオラだ。
**************
たんげ、昔の話っこ。ガニば、食ってらオラば見で、父っちゃが、しゃぺた。
「見ろ、宏文だっきゃ、ガニの食い方、知らねろ。」
そのじぎ、オラは、しゃべねばって、思った。
「すった、オラば、育てたず、誰や、、、。」って。
**************
津軽の言葉で書いたら、当時の情景がよみがえってきました。
私の好物の、メスの蟹を沢山ゆでてくれた祖母は
もうだいぶ前に他界しました。
カニの食い方をけなした口の悪い父は、
まだ健在で、未だに口悪く、私を悩ませています。
憎まれっ子、世にはばかるは、本当ですネ。
また父親と男の子は、なかなか上手くいかないものです。
ところで、父流のカニの食い方は、確かに理にかなっています。
しかし、残念ながら、地元の年輩の方でも
そんな理にかなったカニの食い方を知らず
昔、私が父にけなされた食い方をしている人を見かけます。
ここで、私の父流の、理にかなったカニの食い方を
再び津軽の言葉で引用しましょう。
**************
1. まんず、甲羅(こうら)ば、はなしてまる。
( ↑ ココが、ミソ! )
2. 甲羅のミソだの、メスだば卵だのば、食う。
(オラだば、こいが、一番好ぎだヨ。)
3. 身の方の、ミソだの卵ば、食う。
4. おしりのフタば外す。
5. 身ば、真ん中がら、割る。
( ↑ ココが、ミソ! )
6. 足ど、身ば、つながったままで、とる。
7. そいから、身っこば、食う。
**************
22日から水揚げが始まったトゲクリカニ漁ですが
今年はまた1パイも食べていません。
カニが嫌いになったわけでなく
カニと一緒にやるアルコールが
体に悪い気がして、少々気がひけているのです。
カニがお供だと、ついつい飲みすぎてしまう、
それほど好物の蟹なのでした。
**************************************
青森市・五所川原市で弁当・寿司・オードブルの宅配・仕出しなら木戸食品
お膳、折詰、皿盛り、オードブル、寿司、高級弁当、
茶わん蒸し、寄せ鍋、お吸い物、お刺身、お蕎麦
その他、ご要望に合わせまして、調理・お届けいたします。
————————————————————
木戸食品では会議、研修、セミナー、打ち合せ、ミーティング、勉強会、
送別会、歓迎会、女子会、卒業式、入学式、入社式、接待、役員会、
上棟式、長寿祝い、 改装記念、法事、法要、葬式、スポーツ大会、
発表会、町内会,食事会、節句、行楽、花見、誕生会など
様々なシーンにあったお弁当をご用意しています。