サンマの巻き
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こんにちは 社長の木戸宏文です。
台風10号が通り過ぎました。
私が住む、外ケ浜町蟹田地区は、30日の午後9時前後、
時速60キロ以上の速さで、文字通り、駆け抜けた感じでしょうか?
岩手県内や北海道では、死者・行方不明者があるようですが、
青森県では、特に大きな被害はなかったようです。
りんごも落ちずに済みました。
岩手県・北海道の被災者の皆様方に、心よりお見舞いを申し上げます。
さて、第52回目は、『 サンマの巻き 』 です。
サンマを「秋刀魚」と書くのは、「細い身がキラリと刀の様に光る秋の魚」
という意味がこめられています。
樺太(サハリン)付近の親潮で若魚に育つサンマは、
食卓に並ぶ大きさ(25~27㎝)になるまで、3~4年もかかります。
毎年、秋には産卵のため群れを成して南下を始め、8月には北海道の東に移動し、
10月には三陸沖、銚子沖を下り、房総沖に到達する頃が最盛期です。
12月、1月は近畿、四国を経ては九州に下ってきます。
北海道で8月に捕れるサンマの脂質の含有量は10%ですが、
10月に房総沖で捕れるものは、約20%に増加し、脂の含有量が多くなるほど、旨くなります。
つまり、小さくても太いものが旨いわけです。
また、下アゴがオリーブ色の雌の方が、オレンジ色をしている雄よりも
旨いというのが定説です。
江戸時代から「サンマがでると、アンマが引っ込む」とか
「秋のサンマは孕み(はらみ)女に見せるな」とか言われるほど、
栄養価と健康効率の高い魚です。
前者は、
「秋になって、サンマが豊富に食卓に出るようになると、
夏バテも吹き飛び、肩こりや腰の痛みがとれる」という意味で、
後者は、
「秋のサンマは、栄養がありすぎるので、妊婦は栄養過多になり、
かえって体に良くない」ことを警告していると思われます。
サンマのたんぱく質を構成するアミノ酸は、質、量、共に優れ、
脂肪の80%を占めるEPA、DHA、オイレン酸などが、
血栓を予防し、脳の働きを高めてくれます。
ビタミンも、A・D・E・B12が、多く含まれており、
腸でカルシウムとリンの吸収を促進、骨を強くし、
骨そしょう症を防ぐビタミンDの豊富さは、特筆に値します。
造血ビタミンのB12は、血合いに特に多く含まれています。
また、少々苦みがありますが、腹ワタにはレチノール(ビタミンA)が
豊富に含まれるので、多食すると免疫力の向上や、抗がん効果が期待できます。
ビタミンEも多く、末梢の血行を良くして、体を温める他、
不妊症や精子の機能低下の改善、老化予防に役立ちます。
サンマのように高たんぱく・高脂肪の魚を直火で焼くと、
発がん物質(トリプP-1)が生成される心配がありますが、
ビタミンCがこれを解毒するので、サンマにレモンや大根おろしを添えるとよいでしょう。
《 効能 》
栄養補給、血栓予防、骨そしょう症の予防、貧血の改善
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